相続した不動産の適正な売却時期をご紹介します!

相続する不動産を売却する際のタイミングに悩んでいる方はいらっしゃいませんか。
「不動産を相続するんだけど、売却するタイミングとポイントを知っておきたい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
相続した不動産を売却するおすすめのタイミングがありますので、タイミングや売却時のポイントについて解説します。

 

□相続の基礎知識についてご紹介!

 

まずは相続した不動産における基礎知識について詳しくご紹介いたします。
遺産を相続する際には相続税がかかるのですが、相続では基礎控除額というものがあり、3000万円に法定相続人の数かける600万円を足した金額が課税対象から引かれます。
相続する遺産が基礎控除額以内であれば、相続税を申告したり、納税をしたりする必要はありません。

また、相続する遺産が全て現金であれば均等に割ることで配分が容易にできるのですが、不動産は物理的には分割できないため、少し手間がかかります。
不動産が大きな財産である場合、相続人同士で共有して所有するか、売却して現金にしてから分割する方法が一般的です。
では次に相続した不動産を売却するタイミングについて確認していきます。

 

□相続した不動産の売却のタイミングについて詳しく解説!

 

状況によって相続した不動産の売却すべきタイミングは変わります。
まずは、特例を適用して節税しつつ売却したい場合について解説いたします。

不動産を売却する際には、売却した金額を譲渡所得として計上することになるので、売却した金額によって多額の税金がかかってしまいます。
しかし、取得費加算の特例を使えば、相続税の一部を取得費として加算できるため税額を抑えることができます。
そのため、なるべく節税したい方の場合は、相続してから3年10ヶ月以内に売却することをおすすめいたします。
ただ、取得費加算の特例を適用するためには以下の条件を満たす必要がある点にご注意ください。
・相続もしくは遺贈によって不動産を取得している
・不動産を取得した人に相続税が課税されている
・相続してから3年10ヶ月以内に不動産を譲渡している

次に、相続した不動産が空き家になってしまう場合について解説いたします。
少子高齢化の影響もあり、近年は空き家がとても増えてきています。
そのため、空き家を減らすために「空家等対策の推進に関する特別措置法」が国土交通省によって定められました。
相続した不動産が特別措置法に基づいて特定空き家と判断されてしまうと、固定資産税の特別措置が解除されてしまうかもしれません。
そうなると、固定資産税が3〜6倍増えてしまうので、特定空き家と判断されてしまう前に売却することをおすすめいたします。

 

□相続前に不動産を売却する場合のポイントについてご紹介

 

もし相続をされる前に不動産を取得することになっている場合は、相続前に不動産売却を行うことをおすすめいたします。
その理由は大きく分けて3つありますので、それぞれ詳しくご紹介いたします。

 

*遺産分割のトラブルを避けられる

 

不動産はその性質上平等に分割するのが難しいので、遺産分割でトラブルが起きる可能性があります。
もし共有名義で不動産を相続していて、不動産売却をしたくない人がいる場合は、説得に時間がかかったり、軋轢が生じてしまい、今後の親戚関係が悪くなったりしてしまうかもしれません。
また、仮に1人が相続して代償財産を渡すことになった場合にも、代償財産をいくら支払うべきなのか、そのために資金はどうするのかなどの問題が生じてしまいます。
これらのトラブルを避けるためにも、相続前に相続する予定の不動産を売却して現金化してしまうことでトラブルを避けられるようになるでしょう。

 

*特別控除を適用できる可能性がある

 

不動産を売却する際には、売却したことで得た利益に対して税金が課されます。
売却して得た利益を譲渡所得と呼ぶのですが、譲渡所得に対して譲渡所得税と住民税が課されることになります。
それぞれの税金を合わせた税率は、住宅を取得してから5年以内に譲渡する場合39.63%、取得後5年超を経過してから譲渡する場合20.315%です。
しかし、居住用財産である住宅を売却する場合は、譲渡所得から3000万円まで控除できる特例を利用できるかもしれません。

適用するためには以下の条件を満たす必要があることにご注意ください。
・自分が住んでいる家屋を売却する、もしくは以前に住んでいた家屋の場合はすまなくなった日から3年が経過する日の12月31日までに売却すること
・売り手と買い手が親子や夫婦などの特別な関係ではないこと
・売却する家屋や敷地において他の特例の適用を受けていないこと
これらの条件に該当する場合は、特別控除を適用できる可能性が高いので、不動産売却を行う際の税金を抑えられます。

 

□まとめ

 

売却タイミングや売却時のポイントについて知っていただけたと思います。
不動産の売却タイミングはお客様の状況によって異なりますので、この記事でご紹介しましたことを参考に売却をご検討ください。
不動産の売却においてわからないことがございましたらお気軽に当社にご相談ください。

 

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※こちらは2021年6月3日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。

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