不動産相続の流れとは?何から始めれば良い?
不動産相続を行う際、大半の方にとってそれは初めての経験であり、分からないことだらけだと感じ、大いに戸惑うかと思います。
そこで今回は、相続に関する手続きの流れについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
□不動産相続でまずやるべきこととは?
不動産相続をすることになった場合、まず初めにいくつかのやるべきことがあります。
突然さまざまな書類の用意や手続きが必要になることもあり、戸惑うとは思いますが、落ち着いて、ひとつひとつ丁寧に手順を踏んでいきましょう。
*まず初めに
最も初めに優先してやるべきこととしては、死亡届の提出と遺言書の有無の確認が挙げられます。
相続が発生した場合、まず初めにお住まいの市区町村役場に死亡届を提出する必要がありまず。
死亡した場所が日本か海外かにもよって異なりますが、提出には期限があり、死亡から7日以内と定められています。
死亡届を提出しなければ相続ができないのはもちろん、しかるべき理由もなく提出期限を過ぎてしまうと罰則を受けることになるため、すぐに提出するようにしましょう。
遺言書の確認も必須です。
遺言書があるかないかによって必要な手続きが異なります。
手続きが終わった後で遺言書が見つかったとあっては、さらに手間が増え、面倒や苦労も増えてしまいます。
何かと焦ることが多いとは思いますが、死亡届と遺言書に関する手続きは落ち着いて確実に済ませるようにしましょう。
*書類が重要
法的な手続きには、何をするにしても正式な書類が必要です。
まずは、相続人の権利関係をはっきりさせるために全ての相続人の戸籍謄本を用意する必要があります。
被相続人の戸籍謄本は、出生から死亡までのすべての期間のものが必要になります。
何度も転居していた場合などは、取得に時間がかかりがちであるため、時間的な余裕を持った状態で集められると良いかと思います。
書類に不備や不足があると次へ進めなくなってしまうため、正しいものを確実に集めるようにしてください。
すぐには取得できない書類などがあれば、先に手続きを済ませておくと後が楽になりますね。
相続に必要な書類はさまざまで、それらは一度に全て用意できるわけではなく、ひとつずつ確実に用意します。
ヌケやモレがないように、よく確認してください。
□相続登記を行う流れとは?
土地を相続した際には、相続登記を行う必要があります。
ここでは、相続登記の大まかな流れをご紹介します。
相続登記には、大きく分けて3つのステップがあります。
1つ目は、土地の分け方を話し合うことです。
被相続人が所有していた不動産の登録名義を変える際には、誰の名義にするのかを決めます。
相続人のあいだでよく話し合い、同意を得た上で名義に関する決定を行います。
話し合いは必ずしも実際に集まって行う必要はありません。
電話やメールで連絡を取ったり、1人の相続人が作成した案を共有し、それに対して皆が同意をするといった形でも分配方法を決められます。
相続登記をしっかりと行い、所有者や権利関係を明確にしておかないと、あとからトラブルが発生してしまうかもしれません。
同意や了承を得て、土地をどのように分けるかをハッキリさせておきましょう。
また、遺産分割協議書の作成も必要です。
遺産分割協議書では、相続人全員で協議したことを明記することと、不動産については「登記事項証明書」の内容を書き写すことに注意してください。
書き損じがあると、法務局に無効とみなされ、やり直しになることもあります。
間違いがないように正確に作成する必要があります。
2つ目は、必要な書類と費用の準備です。
先に述べた通り、不動産相続にはさまざまな書類が必要です。
相続登記の申請書や戸籍謄本、印鑑証明書や不動産の固定資産評価証明書など、多くの書類を用意することになるため、事前に何が必要かはある程度把握しておくと良いかと思います。
書類を作成する際はフォーマットに従って、正確に記載するようにしましょう。
費用に関しては、登録免許税や書類の発行手数料、郵便代などが必要になります。
3つ目は、法務局への書類の提出です。
書類の提出から1~2週間ほどで、不動産の新しい権利証(今は登記識別情報通知と言います)が発行されます。
□相続した土地を売却する手順とは?
相続した土地を売却する際にも、さまざまな手順を踏む必要があります。
売却前には、まず相続登記を行い土地の名義を変更します。
登記の流れは先程説明しましたね。
登記が済んだら、次に不動産会社へ相談や依頼の査定をします。
査定の方法には、書類上の情報やデータに基づいて大まかな金額を算出する机上査定と、担当者が実際に足を運び、実物を見て金額を算出する訪問査定があります。
最終的には訪問査定を行うことになりますが、短時間で大まかな金額を知りたい場合には机上査定を活用するのも良いかと思います。
買主が見つかり、契約が済んだら所有権移転登記を行います。
その後、売買と引き渡しが完了し、代金を受け取れば売却完了となります。
売却によって利益が発生した場合は所得税や住民税を支払うことになるため、税金関係についても把握しておきましょう。
□まとめ
今回は、不動産相続で初めにやるべきこと、相続登記を行う流れ、相続した土地を売却する際の手順について解説しました。
大まかな流れをしっかりと押さえて、スムーズに手続きを進められると良いですね。
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※こちらは2021年8月6日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。