賃貸の大家になったときの火災保険のおすすめとは？詳しく解説します！

2021.12.21

「賃貸の大家さんは火災保険に入るべきなのだろうか」
「入る火災保険のポイントは何だろう」
賃貸の大家さんになろうと考えるうえでこのような疑問も出てくるでしょう。
そこで今回は、賃貸の大家についてと火災保険について紹介します。

□賃貸の大家さんの火災保険加入は義務なのか

原則、火災保険は任意保険です。
そのため、賃貸の大家さんが火災保険に入る義務はありません。

そうはいっても、火事や事故での損害は避けられません。
地震や台風、豪雨のような自然災害は、近年増加傾向にあります。

もし、ローンを組んで賃貸アパートを購入して大家になったとしても、これらの自然災害や入居者の過失による事故でアパートを失うこともあり得ます。

それでもローンは全額残ります。
火災保険に入っていない場合、ローンだけが残り、最悪の場合自己破産することもあります。

また、入居者が火災保険に入っていない場合、入居者の過失によって生じた損失が補填されないかもしれません。
入居者のタバコの不始末でアパートが全焼した場合、その入居者にアパート再建費用の支払能力があるかどうかはわかりません。

火災保険に入っていれば、アパートの再建費用や家賃収入などが補償されるため、賃貸経営を立て直せ、このような事態を避けられます。
入居者の過失の場合でも、保険会社が補償してくれます。

アパートの火災保険加入は任意ですが、賃貸経営のリスクマネジメントとして加入するのが得策でしょう。

火災保険は任意ですが、入っておいた方が良いことは理解いただけたでしょう。
では、火災保険はどのようなポイントを見て選べばよいでしょうか。
大きく3つのポイントがあります。

1つ目は、補償対象です。
火災保険の補償対象は、「建物」、「家財」、「建物と家財」の3つと考えて良いでしょう。
この時の「建物」には、塀や門なども含まれます。
一般には、賃貸の場合、大家が「建物」に対する保険へ、入居者が「家財」への保険に加入します。

2つ目は、補償対象です。
意外と知られていませんが、火災保険は、火災以外の災害にも対応できます。
水害や台風、落雷のような自然災害や、漏水、爆発、盗難のような人為的な被害にも適応できます。

近年、大雨による洪水や台風の被害は増えています。
これらの被害に対応してくれるので、火災保険は心強いでしょう。
また、人為的な被害にも対応できるので、賃貸経営におけるリスクへの補償はほぼ網羅されていると言ってよいでしょう。

ただし、地震による火災や津波は対象外です。
これらは地震保険でのみ保証されるので注意しましょう。

3つ目は、保険期間です。
火災保険の保険期間は、1～10年です。
昔は、35年までというものもありましたが、近年災害が増加していることにより、2015年に最長10年までに改定されています。

保険料は、短期間で更新するよりも、長期間の一括のほうが安いです。
しかし、一度に多額の支払いが必要になります。

まず、施設賠償責任特約です。
これは、法律上の損害賠償責任により賠償金を負担した場合に補償される大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

特約でなく、施設賠償責任保険でもよいです。
施設賠償責任保険や特約には、3つのメリットがあります。

1つ目は、保険料が安く、コスパが良いことです。
施設賠償責任保険は、比較的保険料が安いです。
年1万円以内の保険料で、対人・対物補償限度額1億円を補償する保険会社もあります。

2つ目は、補償範囲の広さです。
施設賠償責任保険は、「建物の外壁が落ち、通行人にケガをさせた」、「建物の外壁が落ち、下を走る車両を傷つけた」、「マンション共用部にある掲示板が落下、居住者にぶつかりケガをさせた」などの場合に補償されます。
居住者だけでなく、歩行者も補償の対象です。

3つ目は、思いがけない事故にも適応できることです。
老朽化した外壁の破損などはある程度防げますが、強風で建物が破損し、その破片が通行人にあたるといった場合は予測が難しいです。
これらの予測不能な事態にも対応できるのは魅力でしょう。

次に、家賃補償特約です。
これは、火災などによって家賃収入がなくなってしまった際に、補償を受けられる特約です。
家賃収入が得られなくなった場合の損失額分の補償を受けられるものですが、契約時に設定した額を限度とするので、それを超えると補償されません。

そして、事故再発防止等費用特約です。
これは、火災などの損害が出た場合に事故再発防止メニューを利用できます。
火災や破裂、盗難などの被害にあい、損害保険金の支払いを受けた場合に設定されている事故再発防止メニューを利用できます。

1度の事故での限度額が決まっている場合もあるので、注意しましょう。

今回は、賃貸の大家と火災保険について紹介しました。
賃貸の大家をする場合、どんな事故などが起きるのか、すべてを想定するのは難しいでしょう。
火災保険についてご不明な点等ございましたら、ぜひ当社にご相談ください。

今回紹介した以外にも、金沢市内の物件を多く取り扱っております。

ぜひ金沢エリアの物件をご覧ください。

※こちらは2021年11月9日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。