賃貸でカビが発生した場合の責任は誰に?解説します!
賃貸住宅の経営を考えるうえで、「マンションにカビが生えたらどうすればよいのだろう」「マンションでカビの発生を防ぐにはどうすれば良いのだろう」このようにお考えの方は多数いらっしゃいます。
そこで今回は、賃貸マンションのカビについて紹介します。
□マンションでカビが発生しやすいところとは
賃貸マンションでカビが発生するのは、大家さんからしても居住者の方からしても困りますよね。
実際にカビはどのようなところに生えやすいのかについて紹介します。
1つ目は、お風呂です。
入浴後は湿気がたまりやすいので、1時間ほど換気することをおすすめします。
扉は少しの間だけ開けておくのも1つの手です。
タイル目地やゴムパッキン部分のカビは放置すると落とすのが大変です。
2つ目は、トイレです。
床と壁の間にある巾木という部分にはカビが発生しやすく、退去の際に一番見られる場所です。
3つ目は、脱衣場です。
洗濯機裏は特にカビが発生しやすいです。
洗濯機と壁の間に空間を設けておくことをおすすめします。
洗濯機内もカビになることがあるので、使用後はふたを開けておくとより対策できます。
4つ目は、窓周りです。
結露が起こると、そこはカビが発生しやすくなります。
こまめに拭き取ることが大事です。
また、冬場でも換気孔を開けておくことで対策できます。
5つ目は、下駄箱です。
木製の下駄箱はカビが発生しやすいです。
下駄箱の中に乾燥剤を入れておく、棚板にプラスチックのトレーなどを置いて棚板が濡れるのを防ぐ等の工夫することが大切です。
6つ目は、押入れやクローゼットの中です。
押し入れやクローゼットの中は意外と冷えやすく、外気と気温差が生じていることがあります。
この温度差は結露につながってしまいます。
特に、布団を押し込んでいると、中に空間がなくなってしまい、カビやすくなります。
ゆとりをもって収納することをおすすめします。
□マンションでカビのクレームが来た場合の対処とは
賃貸経営を行う際に、カビのクレームが回は来るものです。
その場合の対処法を紹介します。
まずは、発生しているカビの程度を確認します。
カビのクレームと言っても、どの程度のカビなのかによってその後の対処が変わります。
浴室や水回りなどの湿気の多い場所に発生している場合が多いです。
しかし、玄関などの普通は発生しないようなところの場合もあります。
しっかり現地調査をし、カビの状態を確認します。
被害が大きい場合は、雨漏りや配水管が破損している場合もあります。
このような設備の故障による場合もあるので、状況を確認しておくことをおすすめします。
次に、貸室の利用状況の確認です。
カビの発生は結露によるものが多いです。
マンション等の集合住宅は一戸建てとの違いが気密性の高さなので、結露は仕方のないことです。
居住者さんの利用状況が以下の場合、結露が発生しやすく、カビも発生します。
・お風呂の浴槽に常に水を張っている
・掃除を濡れた雑巾で水拭きしたまま放置している
・換気をしない
・結露に気づきながら放置していた
上記の場合は、利用状況を変えてもらわないと、カビの対処をしてもすぐカビが発生してしまいます。
利用状況も確認したら、ハイターやカビキラーなどでカビを取り除く対処を行うことが大切です。
カビが特に生えているところにこれらを使い、1時間後にきれいな雑巾でふき取って、これを繰り返します。
これでカビを除去できます。
最後に、クリーニング業者への依頼です。
上記のような方法で対処してもカビの状況が改善されない場合は、業者に依頼することをおすすめします。
この時、カビの発生が1部屋のみなのか、複数の部屋で発生しているのか確認します。
不動産管理会社には連絡していないだけで、実は他の部屋でも頻発しているというケースもあります。
上下左右の階の居住者にも、確認することをおすすめします。
□賃貸でカビが発生した場合の責任は誰にあるのか
国土交通省によると、「結露を放置したことにより拡大したカビは通常の使用による損耗を超えると判断されることが多い」と言われています。
一般的なカビ対策を行わない場合は、居住者側の負担となります。
しかし、これはすべてにおいてというわけではなく、カビの原因によって異なります。
それぞれ具体的に紹介します。
まずは、大家さんが負担する場合です。
建物の構造上の問題の場合は、大家さん側の負担となります。
断熱性の低い窓を採用している物件はこれにあたります。
断熱性の低い窓だと、内外の気温差で結露が生じやすいので、カビが発生しやすいです。
次に入居者が負担する場合です。
入居者の生活の仕方がカビの発生を助長させている場合、入居者側の負担になります。
結露の放置や換気や清掃が不十分などがこれに当てはまります。
これらの場合、退去時に修繕費用を負担することになります。
□まとめ
今回は、賃貸マンションのカビについて紹介しました。
カビは厄介ですので、カビのクレームへの対処法などはしっかり確認しておくことをおすすめします。
賃貸マンションの管理についてご不明な点等ございましたら、ぜひ当社にご相談ください。
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※こちらは2021年12月20日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。