賃貸物件の入居者同士のトラブルはどう対応すれば良い?トラブル事例もご紹介

賃貸経営をしていると、入居者同士のトラブルが発生することがあります。
賃貸物件では、それぞれ価値観や生活スタイルの異なる人たちが1つの建物に住むため、入居者同士でトラブルが起こってしまうことはある程度仕方のないことです。

しかし、だからといって対処が必要ないというわけではありません。
むしろ、こうしたトラブルへの対処が賃貸経営の明暗を分ける場合もあります。
今回は、入居者トラブルの対応について解説します。

□よくある入居者同士のトラブルの例

 

1.騒音問題
騒音トラブルは賃貸物件において最も一般的な問題の1つです。
赤ちゃんの泣き声、子供の飛び跳ねる音、テレビの音量、洗濯機や掃除機の動作音など、日常生活においては避けられない音が多く存在します。
日常生活の些細な音がストレスの原因となり、トラブルに発展することがあります。

 

2.ペットトラブル
ペット関連のトラブルも少なくありません。
犬や猫の鳴き声や糞尿の処理などが主な問題ですが、ペット禁止の物件であれば、ペットを飼っているだけでトラブルの原因となります。
ペットは飼い主にとっては大事な家族ですが、他の入居者にとってはそうではないため、感情的にも大きなトラブルになりがちです。

 

3.ごみ出しトラブル
ごみ出しに関するトラブルもよくあります。
分別ルールの無視、ごみの出し方、ごみ出しの時間や曜日の無視などが主な問題点です。
特に、ごみがきちんと分別されていないと、収集車に回収されず、更なるトラブルの原因となります。

 

4.汚部屋トラブル
「汚部屋」は近年、社会問題ともなっています。
悪臭や害虫の発生源となり、近隣に多大な迷惑をかける場合があります。

 

5.タバコや悪臭
タバコの煙や悪臭もトラブルの1つです。
特にバルコニーでの喫煙は、近隣の洗濯物や室内に臭いが移る可能性があります。
また、強い香りの洗剤や柔軟剤も問題となることがあります。

 

6.駐車・駐輪トラブル
駐車や駐輪に関するトラブルも少なくありません。
無断駐車、ラインオーバー、子供による車への傷つけ等が主な問題です。

 

7.共用部分の使い方
エントランス、エレベーター、郵便受けなどの共用部分でのトラブルもあります。
ポイ捨てや乱暴な使い方が主な問題で、これが原因でのトラブルも少なくありません。

 

8.挨拶と人間関係
挨拶の有無もトラブルの火種となることがあります。
挨拶をしない、または無視することで、不快感や不信感が生まれ、それが他のトラブルに繋がる可能性があります。

 

9.勘違いと被害妄想
勘違いや被害妄想によるトラブルもあります。
一方的な思い込みや認知症などの病気が原因で、逆に嫌がらせの被害を受けるケースもあります。

□賃貸物件での入居者同士のトラブル対応はどうすれば良い?

 

1.事実確認と共感が重要
トラブルが発生した際の最初のステップは、事実確認です。
入居者の話をしっかりと聞き、状況を把握することが重要です。
特に騒音トラブルでは、苦情を言っている側と騒音を出している側で意見が食い違うことが多いです。
最初からどちらか一方の側についてしまうことがないよう、フラットな立場で話を聞くことが重要です。

 

2.注意と通知
トラブルの事実が確認できたら、次に行うべきは注意と通知です。
口頭での注意や書面での通知を通して、問題を解決する方向に持っていくことが重要です。

 

3.対話と協議
トラブルが解決しない場合、対話と協議が必要になります。
双方が納得する解決策を見つけるためには、冷静な対話が不可欠です。

 

4.第三者の介入
対話や協議を重ねてもトラブルが解決しない、または悪化するといった場合は、第三者の介入が有効です。
専門家や調停委員など、信頼できる第三者を介入させることで、問題を解決する可能性が高まります。

 

5.法的手段
全ての手段が尽きた場合、最後の手段として法的手段を取ることもあります。
裁判や訴訟を通じて、問題を解決することも考えられます。

□入居者トラブルにおいて大切なこと

 

▼トラブルは信頼を強化する機会でもある

入居者トラブルが発生した瞬間、その状況は実は「信頼を築く貴重な機会」にも変えられます。
成功するオーナーは一様に、トラブルを顧客満足へと転化するチャンスと捉えています。
この視点の転換が、トラブル解決の第一歩とも言えるでしょう。

トラブルが発生した場合、最も重要なのは「迅速な対応」と「共感の態度」です。
神経質な入居者もいるかもしれませんが、そのような人物に対しても差別せず、迅速かつ共感的に対応することで、信頼関係が生まれやすくなります。
この信頼関係が、将来的にはより健全なコミュニケーションを可能にする土壌を作ります。

▼不良入居者対策

全ての入居者が理解ある人ばかりでないことも事実です。
明らかな不良入居者に対しては、早期の退去を促す必要があります。
そのためには「定期借家契約」が有効です。
この契約形態を採用することで、契約期間が満了した際には、法的な制約なく退去を求めることが可能です。

▼マナー同意書の活用

不良入居者を未然に防ぐためには「マナー同意書」も一考の価値があります。
マナー同意書によって、入居者は物件での生活マナーについて明確に認識し、それに同意する形となります。
これが、新たな入居者に対する安心感を高め、物件の評価を向上させる可能性も秘めています。

▼既存入居者への事前の声掛け

入居者トラブルを未然に防ぐためには、既存の入居者へ事前に情報を提供することが有用です。
例えば、小さな子供がいる家庭が新しく入居する場合、その事を周囲の入居者に事前に伝えることで、予期せぬトラブルを防げる可能性があります。
このような配慮が、コミュニティ全体の調和を保ち、長期的な入居者の確保にも寄与するでしょう。

□まとめ

 

今回は、入居者同士のトラブルの例や対処方法についてご紹介しました。
入居者同士のトラブルは、信頼を強化するチャンスでもあると捉えられます。
迅速かつ丁寧な対応を行い、問題を解決するとともにより暮らし心地の良い物件を実現させましょう。

※こちらは2023年10月4日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。

 

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